=はじめに=
支店や従業員、あるいは取引先などに、それぞれに応じた内容のデータを送ったり、逆に、回答を集めてデータを集計する仕事(簡単に言えばアンケート)に苦労している人は、けっこう多いと思います。
それ用の、既存のマクロやシステムは、有料だったり、私の求めるレベルではなかったので、(新たなプログラミングなしで)汎用的に使えるExcelマクロをいくつか自作しました。それをここで、公開します。
※無料で Web上にアンケートを作る仕組みも出てきましたが、業務上のデータ(個人情報を含んでいたり営業上の秘密を含んでいたりするデータ)を、外部サーバーに保存することを許さない会社も多いと思います。そのような会社でも、この仕組みであれば、(メールで照会しているだけなので、)使える場面があると思います。
これを使うと、手軽に いろいろな作業が自動化できます。いままで 2~3日かかりきりの仕事が、片手間10分で終わり、何度でも気軽にやり直せるようになります。
⇒ このマクロで、できることがイメージできるように、使用例のページを作りました。
※VBAのプログラムソースはロックしていませんので、自由にご確認ください。(コメントを 細かく入れているので、理解できると思います。怪しいコードが入っていないこともご確認ください。)
現在、公開しているマクロは、次の9本です。
① 元になるExcelデータ(複数レコード)を、キー項目で 切り分けて別々のExcelファイル(複数レコード)を作成する。(分割マクロ)
例:支店ごとに顧客のデータを切り分けたExcelファイルを作成する。
② 同一形式のExcelファイル(複数レコード)を、一つのExcelのシートにまとめる。(集計マクロ)
例:支店から送られてきたExcelファイル(複数レコード)を、一つのExcelシートに統合する。(分割マクロと逆の動きです。)
③ 集計用のExcelシートの雛形(アンケート様式)を作成する。(集計用ブック作成マクロ)
例:各従業員に対する調査シートを作成する。(⑦のブック集計マクロで自動集計できるアンケート様式を作成するものです。Excelで作れる調査シートであれば、ほとんど、どんな様式でも利用できます。)
④ Excelシートの雛形に、手元にあるExcel(複数レコード)から、データを埋め込み、レコードごとのファイルを作成する。(データ埋込マクロ)
例:③で作成した従業員用に対する調査シートに、従業員ごとの 既存の データ(氏名・住所等)を埋め込む
⑤ 作成したExcelファイルを、対象者別にメールで送付する。(メール送信マクロ)
例:①~④で作成した対象者別のファイルを、自動で対象者別に送付する。
⑥ アンケートの回答メールに添付されたファイルを、一つのフォルダにまとめる。(添付ファイルまとめマクロ)
※ 大量に送られてくるメールを一つ一つ開かずに処理するためのマクロです。 添付ファイルまとめマクロは、集計マクロと 集計用ブック作成マクロに 含まれています。
⑦ 多数のアンケートの回答を、一つのExcelシートに集計する。(ブック集計マクロ)
※③のマクロで作られたアンケート等を自動集計するマクロです。
⑧ Excelの一覧表(複数レコード)から、1レコードごとの印刷用帳票を作成する。(帳票作成マクロ1)
⑨ Excelの一覧表(複数レコード)から、一定数のレコードごとの印刷用帳票を作成する。(帳票作成マクロ2)
なお、使うExcelファイルの形式は、xls形式です。また、メーラーはOutlookを前提にしています。
※Outlookの設定については、こちら を参考にしてください。
※ xlsx形式のファイルへの対応は、こちら を参考にしてください。
※マクロは、サンプルなど使って、作業結果を十分ご確認のうえ、使ってください。 また、原本となるデータは、バックアップしたうえで使ってください。
(公開開始 2019/10/26)
★Excelとは無関係ですが、Googleのデータポータルという無料のBIツールを使った病院系オープンデータを見える化したページを追加しました。興味のある方は、こちらもご覧になってください。★ (2021/12/19)